基本情報 知っていますか?ベトナムの基本情報

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ベトナムの人口は9,946万人(2022年現在)と1億人近い人口を擁し、2026年には1億人を超えると予想されています。平均年齢も33歳と若く、いわゆる「人口ボーナス」期にあり、経済成長の要因のひとつです。非常にポテンシャルの高い国であり、成長が鈍化傾向にあるアジア諸国の中でも高い経済成長を続けています。

また、コロナパンデミックの影響を受けた2020年、2021年は成長率が3%を下回るまで落ち込んだものの、ASEAN5の中では唯一プラス成長を維持しており、政府のコロナ対策も功を奏し、2022年の実質GDP成長率は1997年以来の8%を超える水準となっています。

中期的なベトナムの成長率に対する期待は依然として高く、IMFの「World Economic Outlook(2022年10月)」に基づくと、2024年にかけての経済成長率(年率6.1%)は、予測値のある193カ国・地域中18番目と、全体の1割にあたる上位20カ国に含まれています。また、IMFの予測では、ベトナムの名目GDPは2023年にマレーシアとシンガポールを上回って東南アジアの第4位の経済規模となる見通しで、同国の経済成長率は相対的に高いと期待されています。

ベトナムの未来を追いかける「タイムマシン投資と経営」 現在のベトナムは日本の高度成長期に似ている

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ベトナムの2021年の1人あたりGDPは3,725米ドルであり、これは高度成長期であった1970年代前半の日本2008年頃の中国の水準に相当します。

マレーシアやタイなどの他のアジア新興国と比較しても、ベトナムの1人あたりGDPは依然として低く、ベトナム経済は今後の成長余地が大きいと考えられます。

人口ピラミッドの比較からもわかる「成長の過程」 これって似てると思いませんか?

よくみる人口ピラミッド図ですが、どれが2023年のベトナムでしょうか?

正解は、一番左のものです。そして、一番右にあるのは同じく2023年の日本の人口ピラミッド。

さて、真ん中のものはいつの、どこのものでしょう?

実は、1979年、今から44年前の日本の人口ピラミッドなんです。2023年のベトナムのものと非常に似ています。これだけをみても、今後40年でさらに生産人口が増加し、発展する見込みがあることが裏付けられると思います。

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中間所得者層の増加 すなわち消費が増える!

地場ベトドラゴン証券(VDSC)によると、ベトナムでは中間層が拡大し、2030年には全世帯の49%が中間層になる見込みだという。1世帯あたりの年間可処分所得は、5,000~1万5,000米ドル(約54万~163万円)になり、18年と比べ33.8%増加すると予測される。VOVニュースが16日伝えた。

VDSCは、ベトナムの実質国内総生産(GDP)が18年から30年に91.4%成長するとして、消費支出が急増すると指摘している。さらに、中間層が拡大を続け、30年には世帯の49%が中間層になると見込んでいる。

ベトナムでは、飲料や化粧品、家具製造メーカーなどが、拡大する中間層を取り込む戦略を展開している。また、富裕層も今後増加するとみられ、12年には260万人だった富裕層が20年には1,000万人に達すると推定されている。

nna.jpより

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